ちまおblog

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歴史的に割安圏内にある米国債券について!

○挨拶と就職活動を通して感じたこと (本題記事は下です)
皆様こんにちは
大学のテストが終わり、4月中旬までお休みがある、ちまおです。
同級生は就職活動が本格化し、みんな頑張っている最中です。
私は昨年度に内々定をありがたいことに確保できたため、吞気に株ブログを更新できるわけです。
就職活動の早期化は大学2年次から情報を掴んでいたため、早めに動き、夏インターンシップに参加し、優遇を複数社確保→そのまま早期に本選考を迎え、内々定出来ました。
企業側の視点から考えてみれば、就職活動が早期化する中で、インターン経由から入ってくる新卒社員をどれだけ確保できるのか、インターンシップを開催するコストに見合う人材を確保できるのか、こういった部分が人事の評価になってくると思われます。つまり、早期囲い込みに素直に乗り、優遇付き本選考で選考を受けるほうが内々定を得やすいということです。
なので、しっかりと早期から活動したことが功を奏したのかなと思っています。
 
また、大学1年次から株式投資を実践し、企業の安全性や成長性、業界業種の理解、投資家からの企業の評価、現在の業績はどういった要因でその結果なのか、などを念頭に置いて就職活動に望めました。
普通の就活生が企業を比較する際に用いる年収、福利厚生、有休日数、知名度、業界順位、事業内容等とは違った視点をもって就職活動を出来たことは大きなアドバンテージかと思っています。
 
就職活動を通じて、優秀な人材はとにかく優秀で、上には上があり、下には下がいるなと実感しました。学歴フィルターという言葉がある通り、学歴と個人のスペックにはある程度の相関があるなということを実感しました。必ずしも有名大学だから優秀とは言えないけれど、有名大学ほど優秀な比率が高いには間違いないと思います。企業にも同様のモノを感じ、有名な大手企業と中小企業とでは、インターンシップに参加する人材の質も明らかに違いがありました。
就職活動をすることでしか得られないデータに沢山ふれて、既存の知識がアップデートされた気がします。私としては株主利益を最大化できるような仕事を内々定を得られた会社でやっていきたいと思います。自分の理想とする自分に成長できるよう、あらゆる方面で頑張らないといけませんね。マイペースに突き進んでいこうと思います。
 
○2022年に大幅に動いた指数から分かること
2022年のテーマと言えば株安、インフレ、利上げ、ロシアウクライナ戦争あたりだろうか。
世界各国はサプライチェーンの混乱や戦争、コロナ後直ぐの大規模金融緩和などから歴史的インフレに見舞われた。

↑米国CPIの推移。2020年3月から2022年10月まで急上昇した。
それを退治するべく、米国や欧州を中心に中央銀行の急速かつ大胆な利上げが実施された。

↑米国利上げの歴史。2022年に急速に利上げされた。FFレートの最新版は青ペンでちまおが加筆した。
日本と米国の日米金利差が主な理由となり、ドル円レートは一時150円と大幅な円安にも見舞われた。

ドル円レートの歴史。2022年に急速に円安方向に進んだ。
米国中央銀行によって利上げがなされ、FFレートが上昇し、米国債券の債券価格は低下し、債券利回りは歴史的な高値圏に返り咲いた。

米国債券利回りの歴史。2020年3月から2022年10月まで急上昇した。つまり債券価格は大幅下落した。
このように大きな動きがあったのが2022年だ。2022年には急速かつ大胆に利上げがなされて、直近では米国CPIは下落している。
FRBによるインフレ退治には一定の抑制する力があったようだ。そこで利上げの影響で大きく値を落としたものがある。
それは米国債券価格だ。
今、なぜ米国債券が注目されるのか見ていこう。
 
米国債券が歴史的買い場である理由
2022年の各種指数を見ると金利、債券利回りの上昇、株価下落、インフレが注目された。
2023年は急激な金利上昇の引き締め効果が徐々に出てきており、景気が殺されて景気後退に陥り株価が更に下落してしまう予測と、インフレが落ち着きを見せる節があり、中間反発がある、つまり株価上昇なのではないかと予測する二つがある。これに関しては正直、FRBの手腕や各種指数次第なところ、投資家心理がどう動くのかによってどちらにも転ぶ可能性がある。
株が上昇する理由も下落する理由も指数を根拠にどちらも述べることができるが、確率は五分五分かなと思う。
ただ、今回、かなり自信をもって上昇すると思われるものがある。これこそ米国債券だ。
まず、債券は金利が上昇するタイミングでは債券利回りが上昇し債券価格は下落する。反対に金利が下落する際には債券利回りは下落し、債券価格は上昇するというシーソーの関係がある。

金利と債券価格のシーソーの関係図
そもそも米国はかなり先進国として成長したため、直近数年は経済は低成長していた。
このような状況で経済にお金がまわるように低金利な時代が続いていた。2008年から2016年、2020年から2021年あたりがここにあたる。
そんな中で金利が上昇する局面がいくつかあった。2004年から2006年、2017年から2018年、そして2022年だ。
こういった局面は主な理由として原材料高をはじめとするインフレを抑えるために金利が上昇した。(厳密には他にも様々な要因があります)
先ほどの金利と債券価格のシーソーの関係を示したが、金利上昇局面で債券は売られ債券利回りは上昇した。
この関係は概ねあたっており、10年債利回りが上昇する年とFFレートが上昇する年を重ねてみると概ね被っている。
そして利下げが起きた際にはFFレートが下がり、10年債利回りも下がっている。このタイミングで金利と債券価格のシーソーの関係を考えてみると債券価格は上昇すると考えられるのである。

米国債券10年債利回り(オレンジ線)と米国超長期債券ETFの価格(EDVチャート)の推移
なんという逆相関…美しい…
 
まとめると
金利上昇(利上げ)では債券利回りは上昇する。そして債券価格は下落する。
反対に金利下落(利下げ)では債券利回りは下落する。そして債券価格は上昇する。
 
現在(2023/1/29)は金利上昇が続いているがはやくも米国CPIは鈍化してきているし、利上げ圧力も低下してきた。
これからくるであろう政策は利上げ打ち止め→利下げである。
なぜなら金利が高い状態は景気を殺す力があり、永続的に金利が高い状態なんてことはそうそう起こり得ないからである。
例えば住宅ローンがゴリゴリに高いと家借りる人が減るし、企業も銀行から資金調達する際に金利が高いと借りにくくなる→資金繰りの悪化などに繋がりかねない。→連鎖し景気を殺す力が高まってくる。だからずっとは維持できない。こんな感じだ。
 
よってこれからは近いうちに利下げが起こり、金利下落、債券利回りも下落、そして債券価格が上昇する。←この恩恵を取りにいこうぜ☆という話でした。
現在(2023/1/29)は歴史的に強いインフレを倒すために歴史的にも大規模な利上げがなされてきた。つまり歴史的に債券利回りが高くなっており、米国債券価格が歴史的なマジお値打ち割安圏なのである。こんな機会を逃すわけにはいかないだろう。
 
〇でもさ、利下げしたら日米の金利差縮小で円高じゃん…米国債券の上昇<円高で被る為替損じゃないのかい?
こんな風に考える投資家は、必ずいる。歴戦の投資家ならこの為替リスクを着実にリスクとして捉えているはずだ。
私もこれに関して反論できるよう、素晴らしい商品を紹介する準備をしてきた。
米国が利下げをする時のドル円レートを見てみると円高方向に進んでいることが多い。これは利回りの良い米国で投資されていたマネーが日米金利差の縮小により相対的に米国で運用しなくても、あまり変わらないし日本で運用すればいいんじゃね?為替リスクを負わなくてもいいよねという気運の高まりから円高方向に進むと思われる。(他にも様々な要因はあります)
なので、米国債券をドル建てで購入すれば為替損が発生する確率がそこそこ高い
ここでオススメしたいのがIシェアーズコア米国7ー10年ETF為替ヘッジあり(1482)だ。
この商品は円建て&為替ヘッジありの米国債券(7-10年)ETFだ。コイツは為替ヘッジがついているため、円高に比較的強い。そして、円建てであるため、日本円で運用できるし、東証が開いている時間で取引できるため、日本人に優しい。夜遅い米国時間に取引しなくて良いのだ。

Iシェアーズコア米国7ー10年ETF為替ヘッジあり(1482)と米国超長期債券ETFの価格(EDV)のチャート。
このチャートを見るとある程度先ほど紹介したEDVと1482は相関がある
EDVと米国債券10年債利回りには逆相関の関係があった。つまり米国債券10年債利回りと1482にも逆相関があると考えられる。
値動きの大きさで考えればEDV一択だが、為替リスクを踏まえると、1482にも投資妙味があると考えられる。
 
米国の利下げが今後来そうだなと思う方は、一考の余地があるかもしれない。
米国債券価格上昇分の利益と利回り分の利益のダブル利益を為替リスクを抑えて取りにいこう!
おしまい。
 
 
【参考文献】