各電力会社の電力構成から上振れ余地を探す!
今回は各電力会社の電力構成をまとめてみた。
前回記事で火力発電、特にLNG火力発電に上振れ余地があることを示した。
今回、各電力会社の電力構成を見ることで上振れ余地が高そうな電力会社を探していく。
また、電力不足などから原発再開気運も高まりつつある。
そんな原発再開期待の銘柄もさがしていこうと思う。
〇各電力会社の電力構成
・東京電力
LNG、その他ガス火力56%
石炭火力21%
FIT電力8%
再エネ6%
石油原子力0%
その他10%
・関西電力
原子力27.9%
LNG火力23%
石炭火力17%
再エネ11.9%
卸電力7%
FIT電力4.6%
石油火力2.8%
その他5.8%
・中部電力
特徴:火力6割。LNG4割と高め。原発なしだが、値上げ申請無。
LNG火力42%
石炭火力21%
卸電力14%
再エネ8%
FIT電力8%
石油火力1%
その他7%
・九州電力
特徴:原発4割近く。火力比率が極めて少ない。
原子力36%
石炭火力21%
LNG他ガス火力15%
FIT電力14%
再エネ7%
卸電力6%
その他1%
・中国電力
特徴:火力6割。卸電力多い。値上げ申請。
石炭火力36%
LNG火力20%
卸電力20%
FIT電力10%
再エネ8%
その他6%
・石炭火力高い。火力6割。値上げ申請。
石炭火力42%
石油火力12%
再エネ12%
LNG10%
FIT電力9%
卸電力2%
その他13%
・四国電力
特徴:火力4割。卸電力多め。値上げ申請。
石炭火力30%
卸電力24%
FIT電力9%
LNG火力8%
原子力7%
再エネ6%
石油火力6%
その他10%
特徴:火力依存の極み9割。石炭火力多め。大きめ値上げ申請。
石炭火力65%
LNG火力24%
石油火力5%
FIT電力5%
再エネ1%
〇原発再稼働期待銘柄について
原発再開によって、電気を作るコストを大きく削減できるかもしれない。
原発再開余地は以下のサイトで確認できる。
国内の原子力発電所の再稼動に向けた対応状況(https://www.fepc.or.jp/theme/re-operation/)
上全てが稼働した場合、各電力会社の原子力比率はどの程度上がるか、既に動いている電力会社から仮で計算してみる。
上手く計算出来ない電力会社はーで示す。
・関西電力
現在原子力27.9%(5基)、1基あたり5.58%分のチカラを持っていたと仮定すると
全て稼働→7基、5.58×7=39.06%
かなり原子力比率が上がる。
・他電力会社→ー。
間違いなく言えるのは原発再開で電気を作るコストを大きく削減することができるため、稼働してきたら上振れ余地に加えてみても面白いかもしれない。
〇LNG比率の高い銘柄ランキング
先日のブログでお伝えした通り、LNG火力発電には上振れ余地が大いにあると思われる。
以上のような理由でLNG火力発電には上振れ余地が大いにあると思われる。
もちろん、LNGが反発する可能性はあるため、過信は厳禁だが、今のところチャートは電力会社にとって良い方向に進んできている。
そこで簡単なLNG比率高い銘柄ランキングを作成してみた。
1位:東京電力56%
2位:中部電力42%
3位:北陸電力37%
4位:東北電力31%
5位:沖縄電力24%
6位:関西電力23%
7位:中国電力20%
8位:九州電力15%
9位:北海道電力10%
10位:四国電力8%
LNGの恩恵は、これからどんどん明らかになってくると思われる。要チェックだ!
総括
値上げは6月だし、原材料価格の影響、為替の影響等々が反映されるのは遅いので腰を据えて電力株は見ていこう。
昨年度鉄鋼についてたくさん調べており、現在になってやっと見直され株価がやっと上がってきたため、電力株の上昇も来年になるかもしれないw
日本製鉄既に売ってしまったよぉ~
ゆっくりやっていこう。おしまい。