ちまおblog

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安易にポジション取ると刈られる件

現在の相場は私達が思っているより恐ろしいものであると考えられる。
安易にポジション取ると激しいボラティリティーの相場に刈られる羽目になる。
その理由を挙げていく。
○止まらない長期金利上昇&懸念すべきFRB
つい最近、雇用統計が発表され長期金利が上昇した。
2022/1月の雇用統計は雇用者数市場予想15万人増に対して結果46.7万人増加し、平均時給も市場予想5.4%増に対して結果5.7%増となった。
雇用者数が増加するということは、力強い経済を示すことにつながる。一見すると良いことのようだが、FRBはこの結果を受け、経済が力強いなら利上げしても良いよね?という理論が立つ。こうなると、FRBはよりいっそうインフレを食い止めるため利上げやQTを実施してくることだろう。
こういった思惑から短期金利長期金利共に大きく上げた。
利上げの火力がまず先に上がる可能性が高いことから短期金利の方が長期金利より上昇し、ベアフラット化が加速している。
このままベアフラット化が進み、逆イールドカーブの状態になればリセッション入りするきっかけになりかねない。そのため、FRBは何とか食い止めるはずだ。
その手段としてのQTがある。QTはFRBのバランスシート縮小を意味しており、実施されればマーケットに間接的にばらまいた金が今度は中央銀行に間接的に回収されることを意味するため、株式市場はその回収をきっかけに下落しても可笑しくない。
今、コロナをきっかけに金を異次元の量をばらまきしまくったおかげでFRBバランスシートは極めて膨れ上がった状態であり、2021年10月あたりにはこれ以上バランスシートの肥大化は無理です状態に陥るニュースが出たほどだ。つまり、QTをするならきつめのQTが行われる可能性があるということ。きつめのQTとは簡単に言うときつめに金の回収するよという意味であり、マーケットに与える影響は計り知れない。過去にもないレベルであるため、どうなるのか分からないのである。
よって雇用統計が金利上昇やQTの加速を促している結果であった以上、投資家はより一層警戒感をもたなければならないと思われる。
安易にポジション取ると刈られる理由のひとつだ。
 
○2月は試練の時期
アノマリー的に2月は下がりやすい。これは過去の米国のマーケットを見れば言えることであり、米国マーケットが売られるということは各国にその影響が降り注ぐのは百も承知の事実である。
また、今年の2月はかなりヤバイということをお伝えする。
・各先進国はインフレに苦しみ、どんどん利上げをしている中央銀行が増えてきたこと
・4日に雇用統計、10日にCPI、17日にFOMC議事録
ウクライナ情勢や力強い経済再開による原油高騰
株の下げそうなイベント盛りだくさんである。
業績相場への移行期間とはいえ、短期的には暴落する可能性が高いことは明白だろう。また、業績相場がくる前にリセッション入りに走る可能性も否定できない。高すぎる原油は企業業績を圧迫させ、利上げやQTラッシュは経済を冷え込ませるきっかけになりうる。個人消費はインフレで冷え込み始めている。
こういった織り込みがマーケットによって始まっているとはいえ全てを完璧に織り込むことは相当至難の業ではないだろうか?
こんなハチャメチャ相場で勝てる投資家は専業か、あるいは相当短期トレードが上手い人しかいないだろう。紛れもなく初心者投資家がこれからはバリュー株だ!とかいって経済リセッション入りが織り込み始まった状態に買い迎えば含み損になりかねない。
今買い向かうのは非常に危険だと考えるのが定石であると思われる。
レバナス上がるわけwと心の中で馬鹿にしているバリュー投資家も今は大丈夫であってもいざ暴落を目の前にして、つれ安したら似たような運命を辿る可能性も否定できない。
 
○私の戦略
Twitterで2月は買わない!と固定ツイートにしているように、2月は静観するつもりだ。
上がってしまうならそれでいい。また下げ始めたタイミングでショートをかけたりすればよいのだから。下げイベントが多い中、買い向かいやらかすと退場になりかねないため、防衛姿勢で取り組むつもりだ。リバ取れるのは一部のその手のプロと割り切り、退場しないためにも、初心者投資家は真似しないほうが良いと個人的に考えている。
もちろん、こんなヤバイ相場の中保有している銘柄もある。テスラやリビアン、バンク・オブ・アメリカだ。紛れもなくテスラやリビアンは下げるだろう。もちろん、買い増しも当分考えていない。バンク・オブ・アメリカは長短金利差が大切であるため、QTの動向によって売り買いを決める方針だ。
金保有率は6割強を維持して生き残るつもりである。鬼門の月、2月。また月末に生きていられるようリスク管理は徹底してむやみに買いを入れてやられないようにしていきたい。
 
買い側からみれば嫌な記事だと思うが、いきなり買い推奨から防衛姿勢に変えたのは相場をとりまく環境が変化したから。
今のやばめな状況の共有のため、この記事を書いた。生存者が増えてくれたらうれしい。