ちまおblog

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現状把握:日本製鉄②

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本記事では日本製鉄の現状把握を目的としてブログにします。
本記事を書いた日程としては2022/1/9となります。
私は現在もまだ日本製鉄ホルダーです。それでは早速見ていきましょう。
 
〇チャート分析(テクニカル)
こちらが日本製鉄のチャート。

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年初から6連騰し、非常に強い買いが入っている
12月10日から12月大晦日までのヨコヨコ期間が上にも下にも動かす燃料のような役割を担っていたと予想する。
相変わらず、高値&信用で買い向かった人も多く売り圧力が一定あって、反対に割安すぎる、これからバリュー株が優位に立つ、日本製鉄の本質的な強さを知ってしまった、などなど買い圧力も一定あって拮抗していた状況にあった。
その両者の睨み合いが続いて、年初からは米国の大型グロース株がボコボコ手じまい売りが出始めてから機関筋の多くがバリュー株へのシフトを始めたと予想する。
 
続いて、出来高ボリンジャーバンドを示した日本製鉄のチャートを見ていこう

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年初からの出来高の増加を感じ取れると思う。
東証出来高ランキング30位以内に連日入り、15位くらいまで上り詰めた日もあるなど、強い買いが入っている。これが6連騰の正体だ。とはいえ、仕立て株のような異常な出来高ではない為、非常に心強い買いであると推測できる。
画像にないがMACDもクロスし上げ線が上向くなど、非常に上がりやすい状況を物語っている。
一方、私が短期筋で参考にするボリンジャーバンドは+3σに触れるなど、高頻度で小さな調整が起こる可能性も考えられる。このまま3σに触れながら上昇し続けると調整も大きくなるので一旦下落してほしいのが私の希望だ。
また、9月中旬の出来高を見てほしい。これはCB発行時の日本製鉄独自の下落だ。
この価格帯(2180~2300)には多く買ってしまった人もいるため、ここの価格帯を抜くにはかなりの買い圧力が必要である。よって、ここらへんでも調整が起きても可笑しくない
これら調整のタイミングを意識した上で短期筋の投資家も長期保有の投資家もトレードをしていくのが得策だろう。
 
〇現在の鉄鋼市況状況について
市況を一括で確認出来るよう昨年9月に市況確認用ブログを書いているのでこちらでも確認できます。

timatimablog.hatenablog.com

・国内市況の現状(昨年12月市況)
 
鉄スクラップ(電炉確認必須)→直近調整局面にありつつも依然として高値圏
異形棒鋼→高値圏横ばい
H形鋼(大型建材向け)→高値圏横ばい
黒ガス管(高炉生産)→2008高値圏超え史上最高値更新中
等辺山形鋼→高値圏横ばい
コラム(大型角形鋼管、斜陽事業)→2008高値圏超え史上最高値更新中
熱延鋼板→2008高値圏超え史上最高値更新中
冷延鋼板→2008高値圏超え史上最高値更新中
厚板→2008高値圏超え史上最高値更新中
軽量C形鋼(小型建材向け)→2008高値圏超え史上最高値横ばい
 
依然として国内市況は強い内需により高値圏を維持し、中には史上最高値をたたき出し続けている鉄鋼製品も多い。堅調である。
主要な鉄鋼製品(高炉メーカーにとって業績に大きくインパクトを出す製品)を線で引いた。
これらをみると国内市況は非常に堅調であり、好業績を期待できると言える。
さらに直近では鉄鉱石価格、石炭(コークス)等、原燃料価格は調整局面にある。特に石炭価格は昨年6月圏まで下落しており、これは中国の鉄鋼メーカーが減産に入っている恩恵があるためだ。
つまり、原燃料価格と鉄鋼製品には大きなマージンが生まれ、国内においては前回の強い決算を超えた好業績を期待できるだろう
 
・海外市況の現状(昨年12月市況)
 
アジアホットコイル(熱延)市況→昨年7月をピークに下落。昨年4月圏まで落ち込む
中国→市況軟化でマージン悪化。大幅下落し、直近少し上向き。昨年4月圏。今年から値上げ予定。
韓国→内需堅調高値横ばい。
米国→直近最高高値からは下落継続、だが依然として高値圏。熱延市況昨年4月圏。
 
外市況は直近高値から調整局面にあり、特に中国の下げ影響が大きい。やはり中国不動産デフォルト懸念があって、中国の50%を占める建材需要が落ち込んだことが理由として挙げられるだろう。
アジア市況(インド等を多く占める)は中国の安い鋼材が流入し更に軟化。以前立てた懸念点をしっかりと踏まえた結果となった。
以前の懸念点を示したブログはこちら

timatimablog.hatenablog.com

韓国は日本と同じく内需堅調で高値継続。
米国は調整局面に入っている。輸入した中国鋼材の影響か?
次の決算では日本製鉄の予想通り、海外市況はマージン悪化となりそうだ。どこまで健闘してくれるか見ものですね。価格転嫁をうまい具合に進め、採算確保に期待したい。
 
〇直近の懸念点は何?
実はこれまでの懸念点は意外と改善されつつあり、あまり懸念点が無い。やったぜ☆
 
・これまでの懸念点
原燃料価格(鉄鉱石や石炭)高騰→直近は調整局面。安い。
中国不動産デフォルト懸念による鋼材市況の低下→直近は下落から反発中。中国最大手の鉄鋼メーカーも2022年から値上げ予定。中国国内の在庫も減ってきた。
サプライチェーン寸断による車減産→回復傾向にあり、トヨタ販売直近好調らしい。
日本製鉄の信用買いの増加による需給の悪化→だいぶ改善されてきた。直近はそれら懸念を上回る買い圧力にて株価上昇
 
・強いて挙げるなら…(新しい懸念)
外市況の更なる悪化→今のところ考えにくいが、米中関連で将来起こるかもしれない
更なる社債発行(発行するなら環境債あたりか?)
CB転換価格の低下(配当金上げれば上げるほど、低下してきそう)
 
〇巨額の資金が大型バリュー株へシフトしつつある?
現在、世界的にインフレが起こり、米国はテーパリングを加速させ利上げ局面にある。利上げ局面ではグロース株は将来の稼ぐ金の価値低下や借金のある企業は利上げで苦しい展開となり、株価が下落しやすい。
現在、小型大型問わずグロース株は調整局面にあり、最強の米国株もグロース株から資金が抜けて株価が低下している。そこで目をつけられるのがバリュー株であり、バリュー株シフトが起こりつつある。金利上昇局面にて、景気敏感株(銀行、海運、鉄鋼、化学、機械)は強い。
そこで、米国のバリュー株にも、もちろん資金が流れるのだが、バリュー株の真髄といえば日本市場である。PBR0.3倍とかいう頭のおかしな割安さは斜陽国日本の武器だ。しかもその割安株がそこら辺に死ぬほど転がっている。なんて国だ!
バリュー株を買う際には割安さの指標は良く見られる。よって米国を始めとした海外投資家は日本の脅威の割安バリュー株に資金を流しても可笑しくない。
これから壮大なバリューシフトがくるのであれば、それ相応の対応をして爆益をつかみたいところである。
日本のカントリーリスクを踏まえた上で、実力あるバリューの真髄、日本製鉄を買っても良いタイミングではないだろうか。
 
〇今、日本製鉄は買うべき?売るべき?
→結論、短い調整局面に買いを入れても良い!と私は考える。
金利上昇局面は今後数年にわたり続く。これは歴史が証明している。私の予想する金利上昇局面は2022年3月から二年間だ。
GAFAMを中心とした最強グロース株の時代からバリューシフトの環境が整いつつある。この時代の流れを素早く掴み、バブル期に颯爽と利確する。これこそ景気敏感を生業とした投資家の務めではないだろうか?まだ金利上昇は始まったばかりである。つまり、バリューシフトは始まったばかりで海外投資家の日本の超バリュー投資も始まったばかりだ。日本製鉄は日本の鉄鋼メーカーで圧倒的ナンバー1、利益幅も価格転嫁力も海外に引けを取らない。分かりにくい日本語を理解できなくても、日本製鉄が鉄鋼メーカーでナンバー1であることは海外投資家でも余裕で分析できるだろう。懸念点は少しあるものの、実力ある日本製鉄に光がさすのは時間の問題だ。さあ!読者のキミも日本製鉄と共に爆益をつかみ取ろう!!
 
調整局面とはいつのことや?
具体的な起こりうる調整局面として挙げられるのは2180から2300だ。
『9月中旬の出来高を見てほしい。これはCB発行時の日本製鉄独自の下落だ。この価格帯(2180~2300)には多く買ってしまった人もいるため、ここの価格帯を抜くにはかなりの買い圧力が必要』であることが理由。ブログよく読んでいただければ確認できるかと思います。
 
※非常に煽りが強いため、親族が私のプレゼン力に関心し景気敏感を高値で掴みまくる事象が発生しまくっていますが、この情報によって購入し損しても私は責任を負いません。投資は自己責任でよろしくお願いいたします。
 
それでは…
日本製鉄に幸あれ!!